西へ進む女

西へ進む女

また歩くクラブ決行。今日は帰宅の道のり2時間である。
日も暮れ、この日の強風と寒さはかなりのものだった。
手袋を忘れたため手はかじかみ、歩いても歩いてもあまり体は温まらない。
が、そんな寒さを忘れさせてくれる出来事が。
気づけば、私の行く先を延々歩く女一人。そういえばずいぶん前にぬかれた覚えはある。
たまにランニングをしている人とすれ違ったり、抜かれたりするのだが、
この方、ダウンジャケットにかわいいニット帽そしてブーツ姿。
「ちょっと最寄りの駅まで」というような小綺麗な出で立である。
が、もうすでに4駅分くらいの距離を共に歩いているだろうか。
そして彼女は足が早かった。私が遅いだけなのか、油断すると距離はどんどん離れる。
時に30m程も離され、時々小走りをしては距離を縮め20m程の距離を保った。
まだまだであるワタクシ。目の前に師がいることを感謝した。
一度5m程の距離に縮めた時、急に振り返られ驚いた。後をつけていると思われたら心外だ。
その後、私の行く先を歩き続け、けっきょく1時間ほどの距離を共にし、
いよいよここでお別れか。という分岐点で同じ道に入った。マジ?
一瞬同じ共同住宅へ入っていったらどうしようと不安に思った矢先、
彼女はコンビニに入っていった。
ここでお別れ。
ご近所さんなのか、それとももっと先へ進んだのか定かではないが、こんなこともある。
歩くクラブの会員が私だけでないことを感じ、大変励みになったのであります。また歩こう。

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